テスラボ研究所

テストステロンに関する論文を読み漁る論文男です。テストステロンは、男女共に人生をより良くするための最高の味方ですので、この研究所では日本一詳しいテストステロン研究情報を発信していきます。

テストステロンを自然に高めて下半身がバキバキになる方法14選

テストステロン、私たち男性にとってなくてはならない存在ですね。"命のホルモン"とも呼ばれるこのホルモンを自然に増やす方法を見ていきましょう。

 

何気ない日常生活の中で、私たちにできることは意外とたくさんあるんです。

 

テストステロンを低下によって身体に起きる影響と自然に増やす方法についてお話しします。

 

テストステロン低下による影響5選

男性機能の低下

テストステロンは性欲を司るホルモンです。分泌量が減少すると、性欲の減退や勃起不全(ED)を引き起こす可能性があります。*1これは男性にとって非常にデリケートな問題ですが、年齢と共に発生する自然な現象でもあります。ちょっと悲しいですね。

 

テストステロンは勃起力にも直接的な影響を及ぼします。性的刺激を受けた際、脳は神経系を通じて陰茎の血管と筋肉の弛緩を指示し、勃起を促します。ここでテストステロンは血管の弛緩に必須な一酸化窒素(NO)の生成を促進します。また、テストステロンは男性機能を維持する細胞や神経伝達物質の形成にも関与しています。*2

 

腹回りの脂肪の増加

テストステロンが減ると体脂肪が増えやすくなります。これにより、中年太りの原因になることも。健康的な体型を保つためにも、テストステロンの低下に対処することが重要です。*3

 

骨密度の低下

高齢になると骨密度が低下し、骨折のリスクが高まります。テストステロンの低下は、この骨密度の低下にも関連しています。*4そう考えると、健康な骨を維持するためにもテストステロンは必要なんですね。

 

メンタルの悪化

テストステロンの低下は気分にも影響します。中高年の方が「何をしても楽しくない」と感じるのは、このホルモンの減少が関係しているかもしれません。心の健康とも密接に関連しているのです。*5

 

睡眠の質の低下

テストステロンの減少は、睡眠の質にも影響します。睡眠時無呼吸症候群や夜間頻尿などのトラブルが生じることも。*6良い睡眠を取るためにも、テストステロンの維持が大切です。

 

テストステロンは、加齢はテストステロンを低下して、テストステロンのピークは20代であり、それを境に年1%ずつ低下していくデータもあります。*7

 

テストステロンを自然に増やす方法14選

バランスの取れた食生活

栄養バランスのとれた食生活は、テストステロンを増やす基礎です。コレステロールやビタミン、ミネラルが豊富な食事は、このホルモンの生産に不可欠。魚や野菜、果物をたくさん取り入れることで、体内のバランスを整えることができます。*8

 

定期的な運動

運動は、単に体を動かすだけでなく、テストステロンの生産にも効果を発揮します。特に筋トレは、筋肉を増やし、テストステロンレベルを自然に高めるのに役立ちます。スクワットなど、全身を使う運動は特におすすめです。*9

 

十分な睡眠時間の確保

睡眠不足はテストステロンの敵です。睡眠中にはこのホルモンが最も多く分泌されるので、十分な睡眠を確保することが重要。7~9時間の睡眠を心がけることで、ホルモンバランスを整えることができます。*10

 

ストレスを適切に管理

日々のストレスもテストステロンに影響します。ストレスはホルモンバランスを乱し、テストステロンの分泌に悪影響を与える可能性があります。リラクゼーションや趣味などでストレスを軽減し、心身ともにリフレッシュしましょう。

 

健康体重の維持

テストステロンレベルを最適に保つためには、健康な体重を維持することが非常に重要です。驚くことに、BMIが25以上の男性は、標準体重の男性と比べてテストステロンが40%も低いことがわかっています。*11

 

一方で、体重が過度に減少することも問題です。痩せすぎはテストステロンの材料となるコレステロールが不足し、結果としてホルモンの生成が減少します。*12適度な運動と栄養バランスの取れた食事により、理想的な体脂肪率(8〜15%程度)を維持することを心がけましょう。

 

ストレスマネジメント

ストレスは、テストステロンの大敵です。ストレスは体内で活性酸素や炎症を増加させ、テストステロンの減少に繋がります。リラックスを取り入れることは、テストステロンを保護し、男性らしさを維持するために非常に重要です。*13自分に合ったリラクゼーション方法を見つけ、日々のストレスを適切に管理することで、テストステロンのレベルを維持できます。


日光浴を取り入れる

ビタミンDがテストステロンの合成に関与することは明らかです。日光を浴びることで体内で生成されるビタミンDは、テストステロンレベルを維持し、向上させる可能性があります。*14

日光浴を1日20分程度行うだけで、必要なビタミンDを生成できることが分かっていますので、リモートワークが多い現代では、特に日光を意識的に浴びることが大切です。

 

姿勢を正す

胸を張る姿勢がテストステロンレベルに良い影響を与えることが分かっています。猫背の姿勢よりも胸を張る姿勢を取ると、テストステロンが高まり、ストレスホルモンのコルチゾールが低下するとの研究結果があります。特に現代人は、長時間のデスクワークやスマホ使用で前かがみの姿勢になりがちなので、意識的に胸を張る姿勢を取ることが推奨されます。*15

 

魅力的な女性との会話を楽しむ

テストステロンは、魅力的な女性との対話によっても増加することが報告されています。研究によると、魅力的な女性と5分話すだけでテストステロンレベルが30%増加したとのこと。気になる女性と積極的に交流することが、テストステロンレベルの向上につながるかもしれません。*16

 

勝利体験を重視する

テストステロンは「勝利のホルモン」としても知られています。勝利体験はテストステロンの分泌を促す重要な要素であり、スポーツや趣味などでの小さな勝利を積極的に追求することが、テストステロンレベルを高めるための鍵となるでしょう。*17

 

サプリメントの摂取

ハーブ系や植物由来の成分を含むサプリメントの長期摂取は、安静時のテストステロンレベルを上昇させることが示されています。これらは一般にテストステロンブースターとして知られ、バランスの取れた食事や適切な運動と組み合わせることで、男性の自信を高める可能性があります。*18

 

 

赤ワインを楽しむ

赤ワインのポリフェノールが、テストステロンの分解を阻害する効果を持つことが研究で明らかにされています。特にフェノール化合物が多い辛口の赤ワインが効果的ですが、甘口の赤ワインはテストステロンに影響を与えない可能性があります。適度な赤ワイン摂取は、テストステロンレベルをサポートする楽しい方法の一つです。*19

 

フラボノイドを摂る

フラボノイドは、テストステロンの生成に重要なステロイド生成性急性制御タンパク質(StAR)の活動を高め、男性の生殖機能をサポートします。これらは果物や野菜に豊富に含まれており、地中海式の食生活が推奨されます。特にクリシン、アピゲニン、ルテオリンなどがテストステロンレベルに好影響を与えることが示されています。*20

 

 

ザクロを取り入れる

ザクロにはビタミンやアミノ酸、抗酸化物質などが豊富で、ザクロジュースの摂取は唾液内のテストステロン濃度を約24%増加させることが示されています。これらの成分がNOの生成を助け、テストステロンの生成や生体機能のサポートに寄与する可能性があります。*21

 

まとめ

テストステロンを自然に増やす方法は、日常生活の中で取り入れやすいものばかりです。これらを取り入れる意識をしていくことでテストステロンレベルを高め、男性らしい活力をもたらすでしょう。これらの習慣を心がけ、健康で活動的な生活を送りましょう。

 

 

自分自身を大切にし、充実した日々を過ごすことが、テストステロンの自然な増加につながります。

*1:Rajfer J. (2000). Relationship between testosterone and erectile dysfunction. Reviews in urology, 2(2), 122–128.

*2:Testosterone and Erectile Function: From Basic Research to a New Clinical Paradigm for Managing Men with Androgen Insufficiency and Erectile Dysfunction

*3:Vermeulen, A., Goemaere, S., & Kaufman, J. M. (1999). Testosterone, body composition and aging. Journal of endocrinological investigation, 22(5 Suppl), 110–116.

*4:Mohamad, N. V., Soelaiman, I. N., & Chin, K. Y. (2016). A concise review of testosterone and bone health. Clinical interventions in aging, 11, 1317–1324. https://doi.org/10.2147/CIA.S115472

*5:McHenry, J., Carrier, N., Hull, E., & Kabbaj, M. (2014). Sex differences in anxiety and depression: role of testosterone. Frontiers in neuroendocrinology, 35(1), 42–57. https://doi.org/10.1016/j.yfrne.2013.09.001

*6:Shigehara, K., Izumi, K., Mizokami, A., & Namiki, M. (2017). Testosterone Deficiency and Nocturia: A Review. The world journal of men's health, 35(1), 14–21. https://doi.org/10.5534/wjmh.2017.35.1.14

*7:Feldman, H. A., Longcope, C., Derby, C. A., Johannes, C. B., Araujo, A. B., Coviello, A. D., Bremner, W. J., & McKinlay, J. B. (2002). Age trends in the level of serum testosterone and other hormones in middle-aged men: longitudinal results from the Massachusetts male aging study. The Journal of clinical endocrinology and metabolism87(2), 589–598. https://doi.org/10.1210/jcem.87.2.8201

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*10:Hirshkowitz, M., Whiton, K., Albert, S. M., Alessi, C., Bruni, O., DonCarlos, L., Hazen, N., Herman, J., Katz, E. S., Kheirandish-Gozal, L., Neubauer, D. N., O'Donnell, A. E., Ohayon, M., Peever, J., Rawding, R., Sachdeva, R. C., Setters, B., Vitiello, M. V., Ware, J. C., & Adams Hillard, P. J. (2015). National Sleep Foundation's sleep time duration recommendations: methodology and results summary. Sleep health1(1), 40–43. https://doi.org/10.1016/j.sleh.2014.12.010

*11:Mogri, M., Dhindsa, S., Quattrin, T., Ghanim, H., & Dandona, P. (2013). Testosterone concentrations in young pubertal and post-pubertal obese males. Clinical endocrinology78(4), 593–599. https://doi.org/10.1111/cen.12018

*12:Mogri, M., Dhindsa, S., Quattrin, T., Ghanim, H., & Dandona, P. (2013). Testosterone concentrations in young pubertal and post-pubertal obese males. Clinical endocrinology78(4), 593–599. https://doi.org/10.1111/cen.12018

*13:Bhongade, M. B., Prasad, S., Jiloha, R. C., Ray, P. C., Mohapatra, S., & Koner, B. C. (2015). Effect of psychological stress on fertility hormones and seminal quality in male partners of infertile couples. Andrologia47(3), 336–342. https://doi.org/10.1111/and.12268

*14:Canguven, O., Talib, R. A., El Ansari, W., Yassin, D. J., & Al Naimi, A. (2017). Vitamin D treatment improves levels of sexual hormones, metabolic parameters and erectile function in middle-aged vitamin D deficient men. The aging male : the official journal of the International Society for the Study of the Aging Male20(1), 9–16. https://doi.org/10.1080/13685538.2016.1271783

*15:Testosterone, Smiling, and Facial Appearance
Published: March 1997.Journal of Nonverbal Behavior  ArticleJournal of Nonverbal Behavior volume 21, pages45–55

*16:James R. Roney, Stephen V. Mahler, Dario Maestripieri,
Behavioral and hormonal responses of men to brief interactions with women,Evolution and Human Behavior, Volume 24, Issue 6, 2003, Pages 365-375, ISSN 1090-5138, https://doi.org/10.1016/S1090-5138(03)00053-9.

*17:Trumble, B. C., Smith, E. A., O'Connor, K. A., Kaplan, H. S., & Gurven, M. D. (2013). Successful hunting increases testosterone and cortisol in a subsistence population. Proceedings. Biological sciences281(1776), 20132876. https://doi.org/10.1098/rspb.2013.2876

*18:Clemesha CG, Thaker H, Samplaski MK. ‘Testosterone Boosting’ Supplements Composition and Claims Are not Supported by the Academic Literature. World J Mens Health. 2020;38(1):115-122. doi:10.5534/wjmh.190043

*19:Basile L, Condorelli RA, Calogero AE, Cannarella R, Barbagallo F, Crafa A, Aversa A, La Vignera S. Red Wine and Sexual Function in Men: An Original Point of View. J Clin Med. 2023 Jun 7;12(12):3883.

*20:Martin, L.J.; Touaibia, M. Improvement of Testicular Steroidogenesis Using Flavonoids and Isoflavonoids for Prevention of Late-Onset Male Hypogonadism. Antioxidants 2020, 9, 237.

*21:Pomegranate juice intake enhances salivary testosterone levels and improves mood and well being in healthy men and women